強化プラスチック製バックボードのチェックポイント

低価格帯に見られる色付き(透明ではない)の強化プラスチック製バックボード。バスケットゴールの中でも低価格のラインナップに採用され、その種類はまさに「玉石混合」です。

素材の加工は中国製でも先進国の製造品と遜色ないものを作れるはずですが、使用する原料と配合によって品質が変わるため、粗悪品が混じりやすいのがプラスチックです。

よってプラスチック製のバックボードは下手なアクリル製より遥かに性能が高いものもあれば、半値でも高いと思える程に性能の低い商品も有ります。

プラスチックボードのチェックポイント

材料表記では判らない

単にプラスチック製、あるいは強化プラスチックと書いてあるだけなので、それだけで製品の質を見極める事は困難です。多くは強化プラスチックというよりは高密度ポリエチレン(HDPE)とした方が正確です。

強化プラスチックというと繊維強化プラスチック(FRP)を指す事が多いですが、バスケットゴールで使用される素材はポリエチレン(汎用プラスチック)が大半です。

中でも高密度ポリエチレン(HDPE)はビールケースなどのコンテナ素材に使われています。発明当初(1950年代)は耐久性が疑問視されていましたが、実際には2~5年、激しい衝撃にも耐え、壊れにくさを証明した事で広く使われるようになりました。

しかしながら多くのバスケットゴールは単にプラスチック、あるいは強化プラスチックとしか書かれていない事が多く、それだけでは耐久性が不明です。高密度ポリエチレン、コンポジットと明確に書かれているなら、安心でしょう。高密度ポリエチレン、コンポジット何れも製法が似た合成樹脂の製法です。

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/高密度ポリエチレン

まずは、背面をチェック

HDPEは非常に丈夫です。しかし、特に耐候性に劣り、経年劣化により衝撃に弱く割れやすくなります。また、長期の利用では軽度の変形も発生します。このため、衝撃吸収を前提とした背面構造の工夫がバスケットゴールのボードでは必須となります。

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/耐候性

プラスチックの弱点を補うため、2枚以上の板を組み合わせたボードは有効です。より安全に長く使えるでしょう。

こうした構造は背面を見れば一目でわかります。LIFETIME(ライフタイム)製品は櫛状、網目状、波状など背面に複雑な形状をした衝撃干渉のためのボードが組みあせて使われています。

特にLIFETIME(ライフタイム)は複雑な形状の対衝撃性能を追求する傾向にあるようです。LIFETIME(ライフタイム)ならではのブランドのコダワリでしょう。

商品紹介:LIFETIME LT-90089

ボードの厚み

最終的に強度を担保するのはボードの厚みになります。2枚以上の形成で、それぞれの厚みが十分で、かつ製法がしっかりしたものなら、まず十分な耐久性が確保されていると言えます。

購入する際、上記のボード性能をしっかり把握して購入する事をオススメします。

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